これはほんと面白かった。見てよかった。
やっぱり面白い映画は前情報なしで見るに限る。
あらすじ
1947年9月、プリンストン大学院の数学科に入学を果たしたジョン・ナッシュ。彼の頭にあるのは「この世のすべてを支配する真理を見つけ出したい」という欲求のみ。ひとり研究に没頭するナッシュは次第にクラスメートからも好奇の目で見られるようになる。しかし、ナッシュはついに画期的なゲーム理論を発見する。やがて希望するMITのウィーラー研究所に採用され、愛する人と結婚もしたナッシュ。しかし、米ソ冷戦下、彼の類い希な頭脳が暗号解読という極秘任務に利用され、彼の精神は次第に大きなプレッシャーに追いつめられていく......。
物語の切り返しが凄い
僕は学校物も好きだし、学問(数学、宇宙とか)ものも好きだから
最初から天才だけど人付き合いが苦手なジョンが破天荒タイプのチャールズや
ライバル関係にあるハンセンといろいろやっていく中で彼自身の成功というものをつかむ物語ではないかと予想してた。
それだけでも十分に楽しめそうだった。
暗号解読の極秘任務
順調に時はすすみ、大学でも地位を築き上げはじめた頃にまさかの極秘任務に抜擢される。
しかもなにやらブラックな雰囲気がすごい。
ここから物語のスピード感が変わっていく。
極秘任務をしていることが敵側にばれ、車で追い掛け回され銃で狙撃までされる。
もう命があぶないという危機感のなかついには彼の講義中にも敵の追手が。
走って逃げるも、なんと友達のチャールズの裏切りにより組織につかまってしまった。
ほんとこの変の緊張感というかワクワク感がすごくて、1度時計をちらっと確認してから
もう1度みたときにかなりの速さで時間が進んでいた。
普通の映画ならここから少し整える程度で良さそうだけど
ここからさらに進路変更があってやばかった。やっぱり作りこまれている映画は好きだ。
統合失調症でこれまでの多くが幻覚だった事実
この要素が素晴らしい。極秘任務をこなす姿をリアルに描き、学問を究めていくことなんかよりメインとして、この映画の主軸として見せてきた内容がすべて幻覚だというは体に電撃が走った。
アリシアが極秘任務施設にいったが廃墟だったり、ボロボロのポストの中にジョンが投函した書類が入っていたときは思わず笑みがこぼれたくらいにヤラレタ感があった。
いつからその幻覚がはじまっていたのかというとそれは学生時代から。
序盤でチャールズと会話したりしながら物語を構成していったのにそこからもう違っていたとは、この映画はもう一周したくなる。
ジェニファー・コネリーが美しすぎた
特に語るべき文字数もないのだが、教室での初登場シーンから顔の造形が完璧すぎ。
特に目が見ている者の欲望を搔き立てられる何かを持っている。
同じ屋根の下にこんな美女がいたら何をしてても楽しそうだ。
あとは、この映画は結構年代を飛ぶ。学生だったジョンも最終的にはおじいちゃんになっている。
もちろんほかの登場人物も相応に歳を重ねているわけだが演じている人は誰も変わっていない。
日本人以外の顔にそこまで馴染んでいないからなのか、メイク技術がすごすぎるのか判断はつかないけどおじいちゃん、おばあちゃんになっても違和感なく見えた。自然に。
映画の伝えたいこととしては
タイトルはビューティフル・マインド、ふつうに考えて美しい心だ。
総合失調症になってなにが本物かわからなくなっているとき、頭で考えのではなく心で感じるものが本物だとアリシアは教えてくれた。
アリシアがいなければジョンはノーベル賞を受賞するまでやってこれなかっただろう。
大まかに言えば、愛で病気に勝ったということなんだろうが
そんな深いことを考えずとも、ハラハラドキドキできる楽しい映画なので見視聴の人は見てほしい。