なんとなくどういったものかは知っていたけど、具体的に詳細を知ろうとしたことはなかったので視聴。
評価★★★☆☆
あらすじ
1945年4月のベルリン市街戦を背景に、ドイツ第三帝国総統アドルフ・ヒトラーの総統地下壕における最期の日々を描く。 混乱の中で国防軍の軍人やSS(親衛隊)の隊員が迎える終末や、宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルス一家の悲劇、老若男女を問わず戦火に巻き込まれるベルリン市民の姿にも焦点が置かれている。
伏線やオチなどはなくドキュメント調
何かに驚いたり感動したいという欲を満たしてくれる映画ではない。
タイトルの通りに、ヒトラーのラスト12日間をのぞき見させてもらえる。
ちょっとびっくりしたのは、エンドロールが終わったあとに
作中冒頭の「~~わたしは後悔している」という語りをしていた
ヒトラーの秘書として働いていた女性のリアルインタビューがあることだ。
普通にみてても本当にこんなことがあったんだ。とモヤモヤする気持ちになる映画だが
最後のリアルインタビューで、さらに現実サイドにひっぱられてしまう。
移動をほとんどしていない
この作品、時間にして約2時間半はある。
しかしどこか遠くに移動したり、大きくシーンが変わるといったことがなかった。
1つの街でほぼ完結されているのだ。
それでも成り立つということは、それだけ人々の行動や言動、戦争から生まれる様々なものが濃すぎるからだ。
ヒトラーという人物
秘書のユンゲが作品でいっていたが、普段は温厚で優しいヒトラーだが
総統としてとなると全く逆になってしまう。
たしかに総統としてじゃないヒトラーは普通にみえる。
むしろ最初の秘書候補たちと接するシーンはむしろ優しいと感じたくらいだ。
ヒトラーがドアから出てくるというときに、どんなやばい奴が出てくるのかと思ったが
良い面接官すぎて驚いたのが印象的だった。
しかし、総統となると残虐非道。
すぐに人を殺すのだ。市民を守るという部下の意見もまったく聞かず、死んだところで特に問題はない。
実際戦争となったときにトップの判断としてこれがどうなのかは僕にはわからないが
何故か今現在のコロナ禍と重なってしまった。
トップが頼りない。守ってくれない。そのような状況下では市民、国民は壊滅してしまうのだ。
いまはコロナウイルス国のコロナ兵との戦争の真っただ中である。
総理大臣がしっかりしないとヒトラーに。わが日本はナチスになりかねないと思ってしまった。
他のヒトラー作品も見たくなった
僕としては初ヒトラー作品だった。
これはラスト12日のだけど、もっと前の、最初のほうの話もみてみたいとおもった。
あるかどうかはわからないけど、ヒトラー自身が収められている映像作品があればそれも見てみたい。
2時間半ある割には飽きることはなかったし、おもしろい映画でした。