持ってるか持ってないかだとしたら俺は持ってるんだろう。もちろん良い方をじゃなく悪い方をだ。
なんとこれまで警察にお世話になった覚えもない俺が警察沙汰に巻き込まれるかもしれない。
簡単にいうと俺が窃盗の被疑者になりえるということだ。
俺は今、客先に出向く仕事をしている。
毎週曜日ごとに客先はきまっていて、今日はおれが担当することになった客の4回目だった。
いつも通り仕事を終え帰宅していると弊社の上司がその客先に呼び出されたらしい。
のちに話を聞くとその会社で現金が盗まれたというのだ。
上司が呼び出された日と先週、同じ日に渡り盗まれているとのこと。
被害額はあわせて数万円らしいが出るとこに出るらしい。
実はその出先俺が毎回一人で言っている訳では無い。
2人、ときには3人でいくことがあるのだが、盗みがあった日にちに両方被っているのが俺ただ1人ということで容疑がおれに向いているらしい。
こんな偶然があるか?
なかなかないであろう窃盗の被疑者になるかもしれない事、複数名いる中でまるで俺を容疑者にするべく行われた犯行。
関係性も築いていない客なので私怨をもらうこともなかろう。
ちなみにおれはその盗みが行われた現場には入ったことがなく、直近の日に通り過ぎただけだ。(数十秒)
もちろん指紋がつくわけもない。
被害者からすればお金が盗まれ犯人を捕まえようとするのは当然であり、たまたまおれが稀な奇跡に遭遇してしまい警察沙汰になるかもしれない状況。
まあ、それは仕方ないとはいえ非常に腹が立つのが弊社での話し合いでのこと。
疑っているわけではない。といってはいるが、上司が2人目の前に座り
『これがなんのことか思い当たることは?』
とほざく。
おまえの疑うの定義をならべてみろ。
温厚な?おれもブチ切れそうになる。
この決着がつくまでに会社をやめることはできないとはいうが(法律的にどうなのか)
こんな人のなり損ねがいる会社にいたくもないし、こんな状況になりかねない仕事もうんざりだ。
決着がつけば辞める決意をした。
さて、この物語が伝説的な話になるか、肩透かしに終わるかはわからない。
なにか進展があれば更新していくので、いまこれを読んでいる人はぜひ見届けてほしい。
それでも
ボクはやってない
面白かった映画だがまさか自分が似た境遇の第1歩を踏み出そうとしているとは思わなかった。
ここが現実どんなことでも起こり得る世界だ。