いまふと思い出したことがある。
以前正社員狙いでアルバイトから入社した清掃業の会社がある。
そこで俺に最初に仕事のやり方をおしえてくれたAさん。
親切で気配りもしてくれるが、どこかぎこちなさも感じる少し独特な人だった。
その会社は正社員が少なく、例えば10人そこに人がいたらうち6人は派遣社員という構成。
おれは直雇用のアルバイトだったけど正社員を目指しているから週5で勤務していた。
Aさんと少し話す機会があってシフトの話になった。
俺「Aさんってシフトどのくらい入ってるんですか?」
A「いまね、週3くらいだよー!」
俺「ほかに何か仕事してるんですか?」
A「ううん、してないよ!」
俺「なんで週3なんですか?結婚してるんですか?」
A「ないない(笑)週5とか疲れちゃうからさあ」
俺「・・・・・」
あんたは最大一週間くらい先のことしか考えられないのか?
何がびっくりしたかってこのAさんは10代20代の人ではなく30代なのだ。
1つの会社に正社員で勤め上げるという風習は結構前から廃れている。
正社員にならなくてもフリーランスとして稼ぐことは広まっているし正社員が安定確定というわけでもないのだから反論もないだろう。
だがたかだか派遣社員の週3でいいわけがないだろう。
その年で結婚する予定もなくて実家くらいだから週3でいいと?
一生を生きるには正社員での収入(社会保険付き)が必要だという感覚がないのだろうか。
働き方は自由だけど、あまりにもその場しのぎすぎて理解ができなかったAさんだった。
ここで不自然さ加速させているのはアルバイトじゃなくて派遣をつかって働いているところか。