【視聴記録】英国王のスピーチ【映画】

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評価数は凄かったけど、壮大な物語ではなさそうなイメージを受けてあまり視聴が進まなかった作品。

ようやく見れた。

 

毎回思うけどこの頃の街並みというかファッションがとても素晴らしい。

だらしない恰好で写っているところがないし、エレガントだ。

 

いつか英国を訪れてみたい。

 

 

 

あらすじ

 
幼いころから吃音に悩まされていたジョージ6世は、何人もの言語聴覚士の治療を受けたが改善しない。妻のエリザベスはスピーチ矯正の専門家であるライオネルを頼るが、彼は次々と風変わりな治療を実践していく。
 

吃音とは?

吃音症とは、言葉が円滑に話せない障がいで、話を始めるときに最初の一音が詰まったり、同じ音を繰り返したりする言語障がいのひとつです。 世の中にはまだ理解されづらい一面を持っているため、笑われたり、からかわれたり、「しっかり喋れ」と理不尽に怒られることも多く、生きづらさを感じている人は多くいます。

 

うまく言葉が出ない『吃音』〜“知ること”で救われる「たすけあい」 /ENJOY たすけあい | 共済・保障のことならこくみん共済 coop <全労済>

 

僕の周りに吃音だった人はいままでいなかったがよくスレなどをみていると

吃音がひどいために就職の面接がうまくいかない。とか

吃音でもできる仕事はどんなのがある?とか

 

かなり生活する上での悩みになるほどのものらしい。

 

まったく関係ないといえばそれまでだが、僕は人前で発表をするのがめちゃくちゃ苦手だ。

素晴らしいコミュ力を持っているとはいえないけど、ほどほどにはある。

ジョークだっていえる。

 

だけど発表となると、顔からは表情がなくなり、声は無機質なものにあり

なんだか今にも泣きだしそうな声になってしまい(自分はそうきこえる)

緊張しまくったせいで軽く発表しているときの記憶がないことがある。

 

これは極度の緊張しい。というところなのだろうか。

 

吃音とは異なるが発表をする上で嫌な感情がでてくるところは

主人公のジョージ6世と似ていて感情移入することができた。

 

王としてのスピーチ

まさに映画のタイトルになってしまうのだが、

僕やその他多くの人がスピーチをする場面とは大きく異なり

全国民に向けてのスピースなのだ。

 

失敗できないし、緊張感は比べ物にならないだろう。

これから戦争がはじまる。頼りない、ついていくに値しない王だと思われれば

勝敗にも影響してしまうだろう。

 

最大の緊張ともいえるシーンは密室空間にライオネルと二人きり。

マイクに向かって話すだけ。

 

実際に人が自分に注目していて、人数も何百人もいる場面よりは

逆に緊張感は少ないんじゃないかと感じた自分もいた。

 

ある程度の人数を超えると、もうその先の大きさは感じなさそうだ。

 

 

作中にヒトラーが演説をしているシーンがうつっていた。

なにを言っているのかはわからないがスピーチがうまい。とジョージ6世は言っていた。

 

内容がしょうがないものだったとしても、人に伝える能力が高ければ人は動く。

改めて伝え方の重要性を感じたシーンだった。

 

ライオネルの治療

最初に王宮にいる医者にビー玉を口に詰めて話す訓練をしてたときはびっくりした。

一体なんの効果があるのか意味不明だ。

 

あやうく飲み込むところだったはニヤついたし、自分の〇〇でも食っとけみたいなセリフは笑った。

 

一方ライオネルの治療は当時としては異端ともいえるやり方だったらしいが

筋肉を鍛えたり、発声の練習をしたりと、現代に馴染んでいる僕からすると

とても正しいやり方に見えた。

 

最後になって布石回収となったのは呼び名だ。

自分のことをライオネル。王族のジョージ6世にたいしてバーティと馴れ馴れしく呼んだ。

 

いったいどういった意味があるのかとおもえば最後のシーン。

私に、友達に向かって、話すんだ。とライオネル。

 

全国民に対してだと緊張してしまうかもしれないけど

友達1人に対してなら緊張せずに言える。といったいいシーンに繋がっていた。

 

王の椅子をただの椅子だといい、ジョージ6世を前向きにさせるシーンも

ライオネルはとても格好良かった。

 

 

これも実話だった

前回リリーのすべてをみてのちに実話だったと知ったが、今回の英国王のスピーチも実話に基づいていた。

 

ライオネルに対してとても価値のある賞を送ったということには感動したし

2人は最後までいい友達だった。というのも気持ちをほっこりさせてくれた。

 

自分勝手で継いだ王をすぐにやめて女と逃げた兄にはイライラしたが、

吃音に悩み、時には王になるという重圧に耐えられず男泣きをしてしまうジョージ6世を支えるライオネル。プライドが高いためひどい言葉をライオネルにぶつけてしまうも、お互い歩み寄り協力し、難関を乗り越えハッピーエンド。

 

ドラゴンも魔法も銃もでてこないが、リアルな闘いがとても面白かった。

 

評価数に値するいい映画だった。

 

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