ドキドキ、ワクワク感が何故か感じられない件
まず大枠でいってしまうとこれだ。
ストーリーというか構成というか、とにかく薄っぺらい感が凄くて1度も感情移入してみることが出来なかった。
だいたいコナンの映画というのは何か事件が起きる→コナン達がそれに巻き込まれるor参加する→コナンが推理する→コナン達ピンチになる→ピンチを突破し解決→心に来るようなセリフandシーンから感動のエンディングに入る。
こうだとおもってる。
今回の緋色の弾丸も一応上記にそって展開はされていたようだけど、なんか違う。
何が違うのかうまく言語化できない。
本当にこれは映画なのか。
ドラえもんもそうだし、クレヨンしんちゃんもそうだけど、映画というのは普段のアニメよりも厚みがあってアニメを1とするなら5くらいのパワーが感じられる。
ドラえもんの雲の王国とかクレヨンしんちゃんの戦国大合戦を見ればわかる。
昔のコナンの映画は確かにそういう類のものだった。
でも最近の映画は映画ではなく、よく言ってTVスペシャル版としかいえない。
これを2000円くらい払って見に行く人がいることが信じられない。
俺がもし映画館にいってこれだったらポップコーンぶちまけるレベル。
映画は別途お金を払って見に行くものだ。
そんな当たり前のことを本当にわかって制作してるんだろうか。
キャラの性格を変えるな。
灰原哀。
コナンと同じ境遇にありながら、仲良しというわけでもないがしっかりと信頼関係がある絶妙な関係。
話す言葉もどこかクールさがともなっていることが魅力的だと思っていたけど、今回灰原哀をみて驚愕した。
なんていうかやっすい女になったな。
という感じ。
きゃぴきゃぴしないで頂きたい。
赤井一家とか安室を出すな。
これは俺の好みを強く言い過ぎているかもしれないけど、映画に出していい取り巻きのキャラは服部か怪盗キッドかギリセーフで京極にしとけ。
赤井だとか安室だとか世良だとかが出てて1度も面白いと思ったことがない。
2時間という時間で事件を解決してそれぞれのキャラの心情も演出していくなら昔のように主要メンバーたちにもっとスポットライトをあてて作るべきだ。
最近つまらないと感じるのは、味方メンバーが増えて組織だってしまっているからじゃないのか?
昔はコナンとあと一人(服部、怪盗キッド)意外なサポートとして少年探偵団や小五郎のおっちゃん。
弱者(コナン達)と強者(犯人側)に頑張って立ち向かう感、必死感とでもいおうか、に共感できたからワクワクドキドキしたんじゃないだろうか。
何がスナイパーの名手だ。なにが潜入捜査官だ。
強キャラがガチャでいきなり引けるつまらんアプリか!
今回でいえば敵は運営側の一般人が数人だった。それに対して赤井に世良にコナンにジュディに将棋糞野郎に。
リンチかよ。
こっちが強そうじゃ面白くないんだよ。
アクション重視だとはいうが。
最近の映画のコナンは考えることをやめてしまったらしい。
推理をしない。というのもアクションメインに作っているようだね。
だとしてもだ。
電車をでかいボールでとめる?
とんでもない距離から犯人の体の一部をピンポイントで狙う?
幼児化した子供が格闘がつよい?
現実感がなさ過ぎ。
アンパンチでなんでも解決できるアンパンマンを見てるのとなんら変わらない。
アンパンマンですら顔が濡れて大ピンチになる。ジャムおじさんに顔を作ってもらうけど結局は自分自身でバイキンマンを倒すだろ?
なのにコナンは大事なところで人頼み。
それにチート技で。
これでどうやってコナンのセリフ1つ1つに感動すればいいんだ。
アニメだからってキャラが頑張らないとみてるこっちだって感動できねーぞ!
もうキリがなくなるのでさいごに。
ほーほー、そうですか。と。
コナンはそういう感じで作っていくのねと。
昔の作り方に戻すか、新たな新境地にたどり着くかしないとコナンの映画は金輪際見ない。
新しいの見るなら昔のを繰り返し見た方が500万倍いい。
面白い作品が現状維持をするならまだしも、つまらない作品が惰性で作り続けたら終わり。
なにより見ている俺たちがつまらないならつまらないともっといわないと!
好評だとされるから同じように作られるんだ。
本当に最近のコナンの映画が面白いというなら俺が老害なだけ。
コナンの映画は見終わったらジーンとなるようなものが多くて好きだったからこそ、「緋色の弾丸」をみて悲しくてやりきれない気持ちになった。
どうか、もう1度名作といわれれるような作品を見てみたい。
そんな感じ。