順序はありますがまずは花束みたいな恋をしたの感想です。
めちゃめちゃよかったです。泣きました。
- あらすじ
- こんな恋愛がしたい。僕の考えている理想がそこにあった。
- 恋愛することが怖いと思えた中盤
- 乗り越えられるかと思った最後のファミレス
- 始まりとストリートビューの布石と終わり方もよかった
- 素敵な恋愛がしたいなら自分を磨くしかない
- 菅田将暉に支配される数日間|3年A組
あらすじ
駅で終電を逃したことをきっかけに出会った麦と絹。お互いに音楽の好みや趣味が同じことを知り、すぐに恋に落ちる。大学を卒業してフリーターをしながら同棲生活をスタートさせ、日々変化する環境の中で日常を共有しながら大切に過ごしていた。この2人での生活を続けるために、就職活動に励んでいく。
こんな恋愛がしたい。僕の考えている理想がそこにあった。
好きなものが同じ。好きなことが同じ。考え方が同じ。考えていることが同じ。
合コンでもマッチングアプリでもナンパでもない。気が付けば出会っていて気が付けば惹かれている。
独身男ははロマンティックが多いという話を聞いたことがありますが、ぐうの音もでません。
彼女がほしいから仲良くなったんじゃなくて仲良くなったから彼女にしたくなった。
すごく当たり前だけど忘れがちなことです。
好きな人は欲しいけど彼女が欲しいわけじゃない。ぼくはいつもそうおもっています。
見事に序盤はそれが表現されていて、おもわず涙が出そうになるくらい理想的な恋愛描写でした。
というかいろいろとおしゃれでした。
部屋にコタツがあったり、古めのアパートだったり。
雑誌に特集されているような「モテ男の部屋」なんてものには程遠いけど、温かみがあって、居心地がよさそうで。
狙っているんだとは思うけどダサい部屋着なのにダサくない。むしろいい。
アイテム選びがいいからなのか、菅田将暉が素敵だからなのか。
この2人の素晴らしい恋愛をいつまでもみていたい。
そう思える序盤の2人でした。
恋愛することが怖いと思えた中盤
これまでにないくらい順調だった2人ですが、就職をしないといけなくなった麦。
現実的にいつまでも食ってはいけない絵だけ描いているわけにはいかないわけです。納得。
仕事をしたことがある人ならわかると思います。特に今年新卒で入社して忙しくしている人はまさに自分を見ているような気持になるんじゃないでしょうか。
仕事にやりがい、いきがいを持つ人もいますが、生活のために仕事をする人もいます。
――仕事だから。
といって他の事をないがしろにしてしまう気持ちもわかるけど、そのないがしろにしてしまったもののために本来は仕事をするものです。
矛盾してますね。
あたらめて仕事選びを慎重によく考えてしないといけないと思わせてくれます。
2人は決してすごく感情的になって怒鳴ったり、物に当たったりすることはありませんでした。
今の状況も相手のこともわかっているけれども、それでもすれ違ってしまう。
――そうじゃない!そういう感じにしたいからいったんじゃないのに!!
気持ちが分かる分みているこっちが悲しくなります。
見なくなっていく漫画
やりかけのままのゲーム
2人が大事だとおもっていたこと
そういうものを認識するたびに自分が仕事に追い込まれていることがわかる。
2人で一緒にいること。それをかなえるための仕事だったのに、その仕事が2人を引き裂くきっかけになってしまいました。
本当にリアルすぎて序盤とは逆に恋愛をするのが怖くなりました。
いくらお互い愛し合っていてこれからも変わらないと強く決心したとしても、現実はほぼこの映画のような状況になってしまう2人が多いんじゃないでしょうか。
乗り越えられるかと思った最後のファミレス
ここが最高にやばかったです。
お互い別れを告げようと思いファミレスに入るも、過去の思い出に花が咲く。
現状と過去の2人の心持ちが違い過ぎて、2人のスマホの思い出を見たとき、時間としてはそんなに前の出来事ではないはずなのに、変わってしまった遠い昔の2人を感じてしまいました。
そこでかつての自分たちが座った席に当時の自分たちと同じような若い2人が座ります。
なんで僕たちはこうなってしまったんだろう
僕たちはあんなに幸せを共有できる2人だった
そんなかつての幸せに麦は別れたくないと気持ちが揺らいでしまいます。
ここでガツンと麦に僕はやられました。
麦が話す結婚と恋愛について。
家族になることについて。
いつまでも同じ気持ちではいられないということについて。
まさに正論だと思いました。
麦が話すことは間違っていないし、そうやって歩んでいくものだと僕も思いました。
でも絹はやっぱり別れることを選びました。
毎日感じていることを信じるし、それを大事にしたい。
いつまでも相手を好きで愛していたい。
それが1番大事にしていることだったかもしれません。
正直そこまで恋愛経験があるわけでもなく、男の僕は確信めいたことは言えませんが。
どっちが悪かったとか、仕事をしなければよかったとかそういうことじゃありませんでした。
始まりとストリートビューの布石と終わり方もよかった
まず前向きだとはいえ別れた2人。どんな感じでエンディングを迎えるのだろうかと思ったら幸せに歩いてる2人のストリートビューの写真とは布石がうますぎます。
イヤホンを分けて聞くことを注意しようとした2人から始まり、2人の出会いにいき、最初に戻る。
別れてしまった2人が再会したことについての心情もリアルでした。
僕の学生時代の同級生同士も確か成人になるのを跨いで5年とか付き合っていました。
たぶんこのまま結婚するのかな?
と思っていたら2人は別れて、女性のほうは現在は別の人と結婚しています。
当時の僕はなんで別れたのか訳が分かりませんでした。
だって5年ですよ?!
でもこの映画をみてわかりました。
恋愛と結婚、すれ違い。そういうものなんだと。
素敵な恋愛がしたいなら自分を磨くしかない
兎にも角にもとても素晴らしい映画でした。
理想的な恋愛から始まり結婚について考えさせられリアルな終わりを迎えました。
なぜかこの映画は麦と絹の言いたいこと、感じていることがとてもよく伝わってきてすごく感情移入することができました。
有村架純の演技力というか存在感というかすごかったです
こんな恋愛がしたい!誰もがそう思ったはずですが、それには自分を磨くしかありません。
今あなたには誰かに延々と話したくなるような好きなもの、ことはありますか?
好きなことをしているときに人は輝きます。
自分の感性というものは趣味に出ると思うのでまず無趣味が悪いとはいいませんが、少しでも没頭できるものがあればそれが人との繋がりになります。
大好きなもの、ことがある。ということもこの映画から感じた素敵なことです。
菅田将暉に支配される数日間|3年A組
今回この花束みたいな恋をしたを見る前に何を次はみようかと検索していたところ、見視聴の3年A組があったので先日視聴しました。
ここでは感想は軽くにしますが、
菅田将暉はかっこよくて、なかなか見入ってしまうシーンもありよかったのですが、やはりレビューにあるようにオチが布石に対して釣り合っていない感はありました。
言いたいことはわかります。SNSについてなど。とても大事なことでした。
ですがそれを伝えるための布石としてはどうもしっくりきませんでした。
そしてその後に何かまだ見ていない評判の良い映画を調べたところ花束みたいな恋をしたが出てきました。
まさかの菅田将暉2連続です。
菅田将暉は好きなので全然かまわないんですが、連続だと前作のキャラの影響が頭に残っていそうでちょっとモヤモヤしそうなとことが不安でした。
そして菅田将暉はこれだけでは終わりません。
花束みたいな恋をしたの他にも僕の視聴リストに入れた映画に「糸」があります。