面接。就職活動や転職活動でするあの面接のことだ。
俺は自分自身を語るということについての違和感を面接で感じた。
なぜなら自分自身を把握しきれていないのに自分自身を語ってもそれは嘘になるからだ。
俺は面接の場で自分自身について漠然とした質問に対して
人の機嫌や様子が気になってしまう性格をしています
と答えた。
今思えばなんでそんなことをいったんだろうと思う。
1つポリシーがある。自分を偽らずに正直に思ったことを言おうということだ。
うーん、書けば書くほど矛盾が積み重なっていく。
仕事をする中で自分の弱点を素直に伝えた方がいいとおもったからそういったのだろうか。
しかし何も人生相談をしているわけではないから、そんなことをいってどうなるんだろうか。
その仕事がしたいなら、その仕事にマッチしてそうな発言をどんどんしていけばいいんじゃないだろうか。
なぜ正直に思ったことを言おうとしているのかの原因がわかった。
嘘をいって入社した場合、その会社の性質と本来の自分の性格がマッチしていなければ、長続きしないと思っているからだ。
自然体の自分に合った仕事。
それを見つけることが幸せであると思う。
正直に受けて落ちれば、それは適正がなかっただけのこと。
適性がないのに受かってしまってのちに後悔するよりだいぶマシだ。
なのにこの面接が終わってからの違和感はなんなんだろう。
それは多分こんな感じ。
自分という人間を語らせる質問への回答が真ではなかったし、自分自身をわかっていない人間にその質問をしても的外れは回答しかでてこないということ。
さっき
人の機嫌や様子が気になってしまう性格をしています
と書いたけれども
本当にそうだろうか。
たしかにそういう一面はある。
これだけ聞くと気の弱い神経質な性格の人間だと相手は想像するだろう。
しかし俺はもっと傲慢で融通がきかず頑固な性格でもあると自負している。
自分というのは数多くの要素でできている。
だが自分を語らせる抽象的な質問というのは答えが1つになりがちだ。
面接をしていくなかで自分自身に対しての質問に対する回答が固定化されてしまっていたのだ。
それも核心をついていないおべっかな回答として。
もし質問の回答が相手に与える印象を気にしすぎてこうなっているのだとしたら、人の機嫌や様子が気になってしまう性格をしていますというのもあながち間違ってはいないのがにくいところ。
性格診断もパソコンで受けてみたが、あれはよかった。
数ある質問に答えるだけで人格が浮き出るというものだ。
何が言いたかったかというと、面接での会話はイエスかノーで答えられる質問であるほうがよくて、
あまり求職者に語らせるような質問はしないほうがいいということだ。
話し方やしぐさから感じる印象(真)と、語っている内容(嘘)のギャップがあるから面接官は違和感を感じ、不採用になっている点もありそうだ。
面接がうまくいかない人は改めて自分の語り部分が本当の自分に近しいものなのか確認したほうがいいかもしれない。